おい!!!!わしはちょっと閉所恐怖症なんだぞ!!!!!!
ごきげんよう家臣ども。ここに来られている、ということは貴方も乗ったのですね?あの方舟に。
良い小説でした。最高の褒め言葉を贈ります最悪です。ずっと息が詰まったような感じで、早くわしもコイツらと解放されたいわよと読み進めたワケです。
まだ、詰まっています。読み終わったのに?最悪?
読後感があまりにもどろりとしている。閉塞感がなくなることはない。私たちにも大岩は落とされた。救いの船も、地上と地下では反転する。あ~~~最悪~~~~っ!!!!
x^2+x-6=0 (x<0)を解いて x=-3,2だから2だ!!!と思ったら実はx<0でx=-3だったような……
ポケモンでトリックルームを使われたような……
前提から間違っていたことが恐ろしい。間違っていてもそれらしく成り立って物語が終われてしまった。こんなに怖いことはない。
少し思ったことなど書きます。衝動のままなのでそんなにまとまってないが許されたい……救われたい……
終末を、君と。
一緒に地下に残ると言ったら?そのとき彼女はどうする?
その答えを知らずに残りの人生を過ごすことが恐ろしい気がする……
本当にそうで人生がここで終わるんすよね。この先続くと疑わなかった人生が。
ここがめちゃくちゃ「自分だったらどうする?」を考えるとこだった。わしなら……わしなら閉所恐怖症でここに来るまでにもう死んでるかな……
よくここまでみんな気が狂わんかったなと思うよ。もう外の空気を吸えないかもと思った瞬間、わしは発狂できる。正直こんな状況で麻衣のことばっか考えてる余裕とかないだろ。そんなら最後もいたらどうかい!?とは思わんでもない。恋愛モノならそうなるんだろうけど、これはあまりにも、残酷な現実。そらさよならするか……。
ところで本当にハーネスはあったんかな。最後に生き残れる道もあったと嘘をついて絶望を深くした可能性はないか?気になるが真相は水の中……
”逆”であることに気付けるか?
ノアの箱舟は乗ったら救われたが、この方舟は乗り続けていると絶対に救われない。
ノアの箱舟は地上の者が救われたが、方舟は地下建築。
逆であることをもっと気にできたら、「モニターが逆」はともかく、「動機の順番が逆」とか「死ぬと思われた者と生きると思われた者の逆転」とかに気付けたのではないか~~??というのはさすがに慢心。
メタ的な「犯人当て」と「無事に出れなくね?」
犯人自体はなんとなくそうかな~となれるのでは?
しかしフーダニットを超えても、いや、超えればこそホワイダニットが立ちはだかる。「なんで、この人が3人を殺した?」
しかも一人は昨日出会ったばかりの他人。しかも一番動機がありそうな不仲の夫は殺されていない。
犯人がわかっても疑問符はなくならない。そのことをもっとずっと疑うべきだった。
もっとメタ推理してしまうと「トランシーバーアプリ」。意味のない描写はない。例えばテープを見つけたらいりません^^ってなったときだって、後に活きた。トランシーバーだって最後に出てくるに決まっている。
ただ、知らん人!地震!殺人!浸水!となると読者はトランシーバーアプリのことなんて忘れる。あ、でも方舟の中でも使ってたな。
柊一(一発変換できん)が信頼できない語り手でない以上、犯人は麻衣だろ!ってはなる。
終盤。5人が出れるぞ!となったとき。
5人も出れるの?多くね?
と思ってしまった。あの「麻衣が私が残る」と言った後の、静かで狡猾で出していないつもりの期待が蔓延していた空気、嵐の前の静けさぽくて不穏でもう。
なんとなくこういう極限状態の脱出って主人公と、その相棒、一人か二人出れるくらいのが多くね?方舟は大盤振る舞いだなぁ?と思っていたら、エピローグで何も振る舞っていないことが発覚。絶望の絶叫で物語は終わり、我々は本を閉じることができても、あの5人はまだ方舟にいる。少しは振る舞え。
麻衣はどんな気持ちで絶望の絶叫を聴いたんすかね。無事に出れた後も生活が続いても、その声や怨嗟の幻聴とかありそうなもんだけど。
探偵役でも安全性がないね
翔太郎は良い探偵役だったね。読者も含めてみんなに良い探偵役だった。犯人にとっても良い探偵役だったのが、良くなかったワケだが……
動機についても「もしも間違いがあれば訂正してもらおう」ではない。犯人の善性を信じるな。素直で正直なワケがない。
憶測だけど翔太郎はもうこれしかない!となって気持ちよくなってたんだと思う。殺人事件を解決して、巻き上げ機事件も解決解決!Foooo!!!気持ちよくならんワケがないよ。わしもなる。
ただ、推理は間違っていた。でもあんなに正解の匂いがする間違いに、制限時間が迫る中、誰が気づけるものか。というか翔太郎以外、もうダメなので。吞気だったし、ずるかったし。
そして探偵役も「俺は君が極限状態のときに誰よりも理性的な判断ができると信じている」なので、有栖川先生の解説に引っ張られますが、凡庸よね。ここで「探偵」から「その他大勢」になったような感覚がある。
絶望の絶叫の後、柊一は聞いた真実を告げるのだろうか。そのとき4人は、翔太郎を攻めるのだろうか。一丁前に糾弾するのだろうか。
麻衣はコイツらこれから死ぬのにモバイルバッテリーとかくれてヤバwと笑わなかったのすごいと思う。
最後にモニター見た意味がひっくり返るのホントさぁ~……
5人サイドが勝つためには
・麻衣より先にモニターの配線を入れ替える
裏の裏は表。先手必勝!!!!!
・全員麻衣に惚れられる
みんな分ハーネス作ってくださーい^^
・ブチギレて岩を落とす
麻衣は絶対死にたくないのでそうなっても助かる方法を考えるんじゃないか。生への執念が強いものについてゆけ。悪魔の正なる極限の閃きを信じろ。
恐ろしかった。地下建築では泊まらない。
教訓:地下にある違法建築物に泊まるな
これすぎてヤバ。表紙の文字の感じも浸水だったんだね。黒い帯のが一番良いと思いました。
今は地雷グリコを読み始めたよ。この読後感は学園もので流し込まなきゃ……!この世は面白い本で溢れてるねしかし。ではね。
コメント欄です