吉野家がポケ盛を始めたことは記憶に新しい。
名前にドンのつくポケモンのフィギュアがつくのだ。
行くでしょう。しょぐ家では昔「ドン」って名前の秋田犬を飼っていたので。
小学校上がる前に死んじゃったからあんま記憶ないけど水鉄砲で撃ったのだけは覚えてるな。でかい割になかなか大人しいやつだった。天国で元気してるかな。1回くらい散歩に連れてってやりたかった。
そんなしょぐは第1弾でウツドンが出ておおん……となりました。トリトドンが欲しかった。
トリトドンが欲しかったのに。そうひとりごちて将軍は先の見えない戦いの中に身を投じるのであった。
トリトドンは手に入れられなかった。
トリトドンが将軍の手中に収まることはなかった。
トリトドンはきっともうずっと遠くへ行ってしまっていたのだ。
もうトリトドンはいなかったのに将軍の目には戦いしか見えていなかった。
きっとそれが過ちだったのだ。
それから何年も月日が流れた。
もう将軍も家臣もそこにはいなかった。
それでも残された者たちは戦いを続けていた。
もうなんのために力を振るうのかわからない。
「トリトドン」という文字列が、言葉の響きが何を表してるのかも誰もわからなかった。
それでも、残された者たちはトリトドンを求め戦い続けた。
将軍があんなにも求めたものだ。それを手に入れれば、きっとーーー
もう誰も戦うことなどしなくてよかったのに。
もう誰も傷つかなくてよかったのに。
そんなことに気づくことなく今日もまた戦場には声がこだまする。
「ポケ盛セット1つ、持ち帰りで」
そして悲劇の幕はまた上ろうとしている。
第3弾のポケ盛のラインナップをご覧いただこう。
https://www.yoshinoya.com/special/pokemori/
タンドンがいるではありませんか!!!
行くでしょう。しょぐはタブレットのロック画面をタンドンにしている。
タンドンに自分の名前をつけて通信交換で送りつけてもいる。
そう。つまりタンドンは希望であり、夢なのである。
行くしかない。タンドンが欲しい。
そうひとりごちて将軍は新たな戦火の中に身を投じるのであった。
夜もポケ盛、明日の昼もポケ盛。
食事という行為全てポケ盛。口に入るもの全てポケ盛。栄養は全てポケ盛から。
口が開かなくなってもポケ盛を点滴される覚悟でいた。
血液も組織液も牛丼にするつもりだった。
わしがゴフッッ!!!って血を吐いたら牛丼だし鼻血が……ってなったら鼻からぎゅうど
ごめんグロいね…………
兎にも角にも、在るのだ。強い”意志”が。”覚悟”が。私を私たらしめるものは、ポケ盛第3弾が発表されたその瞬間にあっては、その”2つ”だった。
しょぐ無いよ今までの人生においてその2つで構成されてたこと。
つまりどういうことか?
”誕生”したのである。新しい私が。私という存在の再構成と言い換えてもいいだろう。それが行われたのだ。ポケ盛第3弾発表の瞬間。
神は死んだ。
生きたのはタンドンである。
そういう、ことなのだ。
アイデンティティは拡散した。
確立されたのはタンドンである。
そういう、ことなのだ。
今から私が一人暮らしとは思えないほどポケ盛を買い込むことは聖戦なのだ。
起きる。タンドン改革が。タンドン事変が。
天国のドン。見ているかい。しょぐは頑張ってるよ。見ていてくれ。
ポケ盛についてくるフルーツジュースを一瞬で飲み干す。やけに喉がカラカラだ。戦いを前にして渇いている。
勝ちてぇな。
朧月夜を眺めて将軍はひとりごちる。敗北の苦汁をフルーツジュースのようにゴクゴク飲む羽目になるのだけはごめんだーーー。
灰が落ちる。ここまでか。逃げるのは、ここまでだ。
開ける。フィギュアの袋を。天使のように軽く、悪魔のように激しく。
黒い袋が引き裂かれる音はキース・リチャーズのプレイを思わせた。
さて。
戦果は上々かどうか
確かめさせてもらおうじゃねぇの!!!!!!!
サムネです。これが結果です。何枚か撮ったけど色ビビッドな写真よりこれがお気に入り。
どんなエフェクトかけてもテレキャスって映えるな~。さすがだ。めちゃくちゃいいぜ。わしのギターめちゃくちゃかっけぇな。
そんなわけで、今日もしょぐの血管には血が流れているし”希死念慮”と”おまんじゅうサイボーグ”の2つで構成されているしで、穏やかな日々です。
ポケ盛を買い込む不審な寝不足カスに七味をたくさん付けてくれた吉野家の店員さん、ありがとうございました。
この場を借りて御礼申し上げますし、なんならこの記事を捧げても良いくらいです!!
本記事は風邪気味で微熱を出しながら書かれてるので読みにくいと思いますがすみません。
ちなみにキノピオ描きまくったら体調悪化しました。ではね!
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