家族とは一体なんなんだ?
世間体を気にして用いられる、血が繋がってるだけのコミュニティの総称
shogupediaより引用
だと思うんですがわかりませんね。
実家に父と母が住んでて、同じ町内に住むばあちゃんがよくやってくる、それが我が実家。
そんな実家に毎月帰省してんすけど、この行為って 一体全体なんなんですかね?
自己満足でしかなくない?
実家にいるあいだわしなんもしないんすよ。
サラっと書いたけどひどいな。
貴重な休みなので休みまくっている。
帰省するとなるとまとまった休みが必要で、それを捻出するために毎月キツめに労働してるので許されたい。
移動でトータル1日くらい消えるし身体はバキバキだし帰省前は睡眠時間を削らないと帰れない。
今回の帰省は新幹線止まったから2時起き。
ささもちにLINE返したら「早く寝ろ」って言われて笑った。おはようございますだぞ。
別に偉い自慢とかつらいアピールではない。
わしが偉いのはデフォなので。
かけっこが得意とか酸っぱいものが苦手とか、そういうレベルで偉いからな。
まっ先天的に素晴らしい人材ということだ。
ギフテッドと呼んでくれてもよい。呼ばれたい。凡人は天才の夢を見るいきもの。
そんな感じで苦労して帰るけど親に新幹線の駅まで送らせたり、実家でなんもせんかったり、トイレットペーパーを大量に使用したりなので家族的には必要なのかな?と思うわけ。
わし的には1日3食お腹いっぱい食べれるので爆アド。
繰り返しになるけどわしは実家でなんもしない。
母上曰く「食っちゃ寝ゲームしかしない」「いつも何かを食べている」らしい。正しい。
わしの実家ってごはん出るんすよ。
なーーーーんもしなくても、ごはんが、作られて出てくる。最高。
なーーーーんもしなくても、外食の際、奢ってもらえる。最高。
なーーーーんか毎回、ばあちゃんが山のようにお菓子を買ってくる。最高。
「血が繋がってるだけなのに食わせてくれて良い人達だな~」と思う。
家もわしじゃなくて親が建てたもんなのにいていいのかなと思う。
数か月に1度5万円を置いてきてるけどこれも自己満足。
家族の問題がお金で解決できるならしたい。そのために労働してるといっても過言ではない。
初めてのボーナスも実家に全額あげるつもりで全く手をつけなかった。
自分で使いなと言われたその瞬間、ボーナスはテレキャスターに姿を変えた。
お金なのだろうか。
実家の立地や耐用年数を考慮したうえで使用料など払ったほうが良いのだろうか。
帰りの新幹線で半泣きになりながら考えているがわからん。
今回の帰省も何もしなかった。
「あつまれどうぶつの森」でムシ図鑑があと1匹で埋まる、というところまで持っていったくらいだ。
しかもラストワンはハエ。
ハエ。蠅。HA-E.
自分でもマジかよと思う。ハエだけが、捕まらない。
ハエを捕まえるべく釣りで空き缶や長靴と言ったゴミを釣っては「やったー!ゴミだー!」と喜んだ。
母親は奇異の目で見ていた。
「実は、ハエが捕まらないのです」
私は私がゴミを手に入れて喜ぶ理由を淡々と説いた。
ハエを呼ぶためにはゴミが必要なこと。
住民たちがホウキでせっせと掃除している中私が地面にゴミをばら撒いていること。
島の評価が下がっていること。
一日じゅうハエのことを考えていたらもう日付が変わりそうなこと。
気づけば私は親の島からせっせとゴミを輸送していた。
「空き缶、全部もらいました!」と高らかに宣言する姿は回収業者以外の何者でもなかった。
しかし、ふと思う。
私ばかり良い思いをしてどうするんだ?
私は親が「みすずが欲しい」と言っていたのを思い出し提案した。
「私がマイルガチャをしてみすずを呼びましょう」
そこからは激闘の日々だった。
まず親が「こいつかわいくない」という住民を引っ越させた。
こうしないとマイルガチャのスタート地点にも立てないのだ。
そして親の貯めた20万マイルを使い果たしみすずを引き当てることを決意した。
まずは1万マイルを換えるか……。
ガチャはギャンブルだ。
脳内麻薬がバシバシ分泌されるのを感じながらそう再認識する。
しかも他人のマイルだ。アガらないわけがない。
ハイになりながら離島へ旅立つと5枚めのマイルりょこうけんがみすずの引っ越し宣言に変わった。
アッサリと勝った。
親が何十回マイルガチャしても出会えなかったみすずがフレンチトース島に引っ越してきた。
親は喜んだ。勢いで私は自分でもマイルガチャした。爆死した。
まぁいいか……。今回の帰省では役に立てたという安堵があった。
あまりにも無能で無益だと間違いなくここに置いてもらえない。
引けて良かった。有益さを示せた。それだけで私は実家のベッドでよく眠ることができる。
5時間で目が覚めた帰省初日とは違い、その日はしっかり8時間寝たしなんなら二度寝もした。寝すぎと言われた。
そんな日々も終わりあっという間に帰る日になった。
新幹線は復旧しきっていないのでダイヤがよくわかんないことになっていた。
「雪もあるし早く出よう」と言う母親とばあちゃんを無視して私はリングフィットアドベンチャーに興じていた。
「いつまで輪っかで遊んでら!」と怒るばあちゃん VS 「いやだ!まだ輪っかで遊ぶ!」と反論するしょぐ VS ダークライ
もう輪っかじゃなくてリングコンと説明するのも疲れた。何度言っても輪っかと呼ばれてしまう。
「輪っかのCMしてたよ」と言われた時はマジでなんの話?と思った。
ばあちゃんは小さな背中を丸めて一生懸命輪っかをカバンに押し込めていた。
今日も野田洋次郎のような帽子をかぶっている。
帰ってきて手間をかけて金を使わせて
なんなのだわしの存在は???
家業も継げず、地元で就職しろというのを無視して飛び出し
なんなんだわしは?????
改札を抜ける時いつも涙が出る。おかげで振り返ることができない。
これが正しいのだろうか。何になるのだろうか。
全然わからないまま、えきねっとに金を払い続けている。
ポイントで商品券が貰えるところまで来た。
家族のもとへ帰省する行為は善なのだろうか。
この生活を続けるのが正しいのだろうか。
考えているうちに乗り換えの駅に着く。
答えはわからないけど、「また来月ね」というばあちゃんの声が改札を抜ける背中に降り注ぐ限りは帰省し続けると思う。
みんなどうやって家族と家族やれてんの?と思う。
実家で家族と暮らしている方々、どうやって『家族』を行なっているのか教えてほしい。
これを読んだ親が考えすぎだと笑ってくれたらそれほど救われることはないのでいつかそうなってくれたらいいと思う。
その頃にはハエが捕まっているといいなとも思う。
ゴミ持ってる方ください。
以上
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コメント一覧 (2件)
生きてるだけで顔を見せてあげるだけで親は満足だよ
コメントありがとうございます。
生きてるだけでいいんですか!!!??ヤッターーーーーー!!!!!
となりました。死ぬまでは生きて親を満足させてゆきます。ありがとうございます。やさしさに触れました。