必修ひとつ落とされた
追いかけて他も落っことした
ひとつ分の履修欄にひとつだけ残ってる
大学が始まった時 嫌でも人は授業取る
落とされないように守り続けてる
落とさずに保ってきた けれど落としてみせた
教授を疑う前に 教授に疑われてる
可ならず 僕らは出会うだろう
同じ授業の不可を目印にして
ここにいるよ いつだって受けてるから
不可くれた必修が重なって揺れる時
生まれた意味を知る
存在が続く限り仕方無いから授業取る
ひとつ分の履修欄に ふたつはちょっと入れない
必修ひとつ落とされた 落ちた時何も感じなくて
掴み取った不可で 再履を案じた
サボった第二外語など気付けば追試でしかない
取らなきゃいけないものはどうやら1限の単位だ
真面目に僕らは受けぬだろう
同じ知性のなさを目印にして
忘れないで いつだって受けてるから
重なった必修を二人でサボる時
約束が交わされる
鏡なんだ 僕ら互いに
それぞれの落単を防ぐための
ところが寝坊寝坊でサボり過ぎて
気持ちが変わる
ここにいるよ 確かに受けてるよ
ふたつ分の単位のため 僕らは居る
忘れないで いつだって受けてるから
同じ学年をやり直しになろうとも
どうせ 可ならず 僕らは出会うだろう
見捨てた必修が就職を潰す時
約束は果たされる
僕らは既卒になれぬ
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